同門会の皆様には、益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。
新年度も1ヵ月が過ぎ、年度始めの慌ただしさも少しは落ち着いてきたのではないかと思います。
臨床食管理学分野では、昨年度は2名の博士学位取得者、7名の修士学位取得者、8名の学部卒業者を輩出しました。博士学位取得されたアブドリさんはハーバード大学で、杉原君はミシガン大学でそれぞれポスドクとして採用され、研究者としての一歩を歩み始めました。修士学位取得者では、楢﨑さん、新井田君、イリムラティ君が博士後期課程に進学、矢引さんは岡山県職員、梶浦君と石田さんは企業へ、山口さんは大学病院へ就職されました。学部卒業者では、甲谷さん、新居さん、林さん、吉澤さん、吉田さんが大学院博士前期課程へ進学、川嶋さん、谷澤さんが病院へ、渡部さんが企業に就職されました。それぞれの道で活躍されることを期待しています。
一方、今年度の卒論生8名、博士前期課程には先の5名に加えて、畿央大学から上嶋さんが入ってきました。博士後期課程には3名が進学しましたので、スタッフ3名と学生25名の体制でこの1年間活動することになります。
昨年度は、学生さんの受賞が相次ぎ、平成28年5月には、日本栄養・食糧学会大会にて杉原康平君が学生優秀発表賞、6月には日本ビタミン学会大会で矢引紀江さんが学生優秀発表賞、7月には楢崎遥子さんが日本腎不全栄養研究会にて川上賞、11月には新井田裕樹君が日本栄養・食糧学会中国・四国支部会にて学生奨励賞をそれぞれ受賞しました。また、博士課程の伊美友紀子さんは、日本ビタミン学会の若手海外優秀発表賞を受賞しました。平成29年3月には杉原君、楢﨑さん、矢引さんが徳島大学学生表彰、新井田君は医学部優秀学生賞を受賞しました。
昨今の事情から研究費の確保に毎年苦しい状況ですが、幸いなことに増田先生が科研費の若手研究(A)を獲得されました。学内でも数件しか採択されていないものです。また、大学院生の楢崎遥子さんは、日本学術振興会の特別研究員(DC1)に採用され、科研費も採択されています。今後の成果が期待されます。奥村先生と竹谷も基盤研究(B)を確保し、何とか研究体制を維持しているところです。
卒業生の動向としては、38期の竹井悠一郎先生が昨年度より高知県立大学の講師(臨床栄養学担当)としてご栄転されています。また、平成29年4月より37期の佐久間理英先生が椙山女学園大学の講師としてご栄転されました。同じく平成29年4月より、42期の大南博和先生が神戸学院大学の助教にご栄転されています。新しい環境で、次の世代の管理栄養士の育成と栄養学の研究にご尽力いただければと思います。
本年9月には、日本栄養改善学会学術総会が徳島にて開催されます。医科栄養学科・実践栄養学分野の酒井徹教授が会頭で、多くの同窓生が活躍する学会です。この機会に、学会発表をしていただくとともに、徳島へ来ていただければ幸いです。楽しみにしています。
大学も予算が厳しい状況ですが、卒論・大学院生の教育・研究は生命線ですので、何とか踏ん張っているところです。同門会の皆様には、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
2017年5月 竹谷 豊